こんにちは。宮本です。

今日は酒匂で現地販売をしております。
価格が変更されたので、看板のチェックをしていたとき、これは、というものを発見しました。


小さいタンスのような引き出しの側面に、ひっそりとステッカーが貼ってあります。

日焼け具合から察するに、本来なら、この部分は、壁や他の家具に面した向きになるべき部分だったのでは。

本当はファンなのに、事情があって家族には内緒にしなければならなかったのでしょうか。

「あんなタケノコ族あがりのチンピラの、どこがいいんだ⁉︎  ええ⁉︎」みたいに父親から恫喝されたんでしょうか。

成長して洋楽にハマって、貼ってたことも次第に忘れ、そのうち娘さんも嫁に行き、持って行かなかった家具を親御さんが片付けたら、予期せぬ娘さんの黒歴史が家族に発覚、みたいな展開でしょうか。

騙されてた家族は、懲罰の意味なのか、いじる意味なのか、世間様にこの恥ずかし過ぎる過去を晒してしまおうと。

いや、待てよ。
この家の娘さんが貼った、と決めつけて入ると、何か大事なところで勘違いしているかも。

推理は最初の着想が肝心です。

写真の引き出し、古いものですね。
とても妙齢の娘さんが使うような代物ではないような。

むしろ、亡くなったおばあさんか・・・!
遺品整理したら出てきたとか。

30年以上前に活躍していた人ですからね。
その頃おばあさんだって、まだ花も実もあるオンナだったかも知れません。

今でこそ見慣れてしまいましたが、ジャニーズのアイドルや韓流スターに中高年がキャーキャーするのは、当時としては恥ずべきことでした。

30年前のことを想像して、私のおばあさん世代、明治・大正生まれの人が、「ヒロく〜ん」とかやってたら引きます。ドン引きです。

まだ「ジュリ〜イィ!」のほうが。樹木希林さんが寺内貫太郎一家でやってましたからね。それは40年前ですが。

旦那にバレたら大変です。
下手すりゃ離縁、村八分になります。

実家にも、敷居は跨がせない、と言われて、戻れなくなっています。
親戚は頼れないので友人を頼るも、そこではなんで離縁されたかをどうしても打ち明けられず、友人の旦那の策略により二人っきりになったときに、無理矢理犯されそうになったところを友人に見つかり、王道の「こ、この女が誘惑してきたんだ」「キーッ!悔しい」の展開から、叩き出されて知らない土地の温泉街に流れて、暗黒面に堕ちるところまでは容易に想像できますね。

今のはあらすじだけで、家族や友人との会話、沖田浩之にハマった経緯、温泉街での行きずりの情事など、原稿用紙50枚分くらい、あっと言う間に頭の中に展開しました。
ハッピーエンドにするか、救われない無常観を描くか。最初のほうのエピソード、伏線をどう回収するか。配役は。

あと数時間あれば。
職業、これでいいんでしょうか。私。

ステッカーは色褪せないですね。
古い家には、シールや落書きなど、思い出が残っているものがいくつもあります。
ノスタルジーに浸れるものもあれば、赤面ものの黒歴史もあります。

ただのステッカーから、2時間もののドラマの脚本を書いてしまいました。

あ〜E気持ちです。

今回はディープ度高い内容でしたね。